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鹿屋市の洋菓子メーカー「フェスティバロ社」が、阪神大震災で亡くなった少女にちなんだケーキを商品化。交流の記念として、震災の記憶を語り継ぐ活動をしているNPO関係者らを同社の農園に招き、ケーキの主原料であるサツマイモの苗を植え付けてもらった。同社はこの商品の収益の一部をNPOの活動資金として寄付することにしている。 この少女は加藤はるかさん。95年1月17日早朝に起きた大地震で、神戸市東灘区の自宅の天井が崩れ落ち、その下敷きになって亡くなった。11歳。小学校6年生だった。その年の夏、更地になった自宅跡地でヒマワリがたくさん開花した。はるかさんが生前可愛がっていた隣家のオウムにえさとしてあげていた種が花を咲かせた。 近所の人が種を採取して育て始め、「はるかのひまわり」と呼ばれる復興の象徴となった。遺族らでつくるNPO「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」(略称HANDS)が休耕田などで栽培を続け、採取した種を修学旅行や体験学習などで神戸市を訪れた子どもたちに配り、全国に広がっているという。 取引先からこうした取り組みを聞いたフェスティバロ社の郷原茂樹社長(65)が感銘。原料用として試験栽培したサツマイモの新品種「べにはるか」を昨年秋、収穫したのを機に、新しいケーキを商品化。はるかさんにちなんで「HARUKA(はるか)」と名付け、4月から関西の3空港で約2千箱分の販売を始めた。 4月下旬に鹿屋市にある同社の農園であった苗の植え付けには、はるかさんの姉のいつかさん(29)や俳優でHANDS代表の堀内正美さん(59)らが招かれ、べにはるかの苗を植えた。農園入り口近くには交流の証しとしてヒマワリの苗も植え付けた。 同社は本格的な製造をめざし今年は県内3カ所にある農園でべにはるかを栽培。約30トンの収穫を見込み、11月ごろからの販売を予定している。 包装紙には「はるかのひまわり」の由来を印刷。ヒマワリの種約10粒も添えている。郷原社長は「復興や命の大切さに対する神戸のみなさんの思いをいっしょに持ち続けていきたい」と話した。(柴藤六之助)
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